Villa Cocoro 古民家が生む非日常性
2007 – 2008
静岡県

Villa Cocoro は、移築古民家を改修した一棟貸しの別邸です。

一つ屋根の下、既存架構の中にある様々な特徴を生かした複数の「間」(垂直の間、水平の間、石の間、浮きの間、穴倉の間)が、緩やかな境界を保ちながら連続した空間を生み出しています。

また、人と建物の最も大きな接点となる床の“足触り”に着目し、ちょうな掛けフローリングやルーバー床といった凹凸感を基調としながら、竹や石、タイルといったフラットな質感をアイランド状に配置することで、各々の「間」の違いを触覚的にも感じられるように設えました。

既存の架構は出来るだけありのまま現し、新たな造作については古民家調装飾を施さないシンプルな幾何学により構成した上で、薄墨による墨漆喰やオイルステインなどの不均質な仕上げによって新旧の境界をぼかしています。なお、既存の腐朽がひどく新しい材料と交換した部位が多いエリアは大壁による浴室に充て、地場産の沢田石を要所に用いて「石の間」としました。

日本家屋の改修でありながら、ところどころに、無国籍的なディテールや仕上げを採用したことで、懐古的な印象に留まらない非日常感のある別邸となりました。

用途:宿泊施設(別邸)|構造:在来軸組構法|規模:2階建て|
改修設計:きみづかアーキテクツ|躯体移築:アトリエM&K
写真:Jimmy Cohrssen、その他

CASE STUDIES

著作:スミツグイエ 
東日本大震災からの古民家復興

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