きみづかアーキテクツ一級建築士事務所 は、主宰が国内外の実施プロジェクトや実生活体験で接してきた 様々な 価値観 の幅を生かし、微力ながらも人の役に立てることが出来たらと、2006年に創業しました。以来、’’Stay Small’’ の経営形態をモットーに、設計・監理業務 に関しては、必要に応じたプロジェクトベースによるチームをつくり、取り組んで参りました。これは、ノルマで設計を熟すのではなく、主宰自らが「 顔の見えるクライアント 」との対話を通し、個別の 豊かさ に向き合い、特殊解としての建築を一つ一つ実現していくために有効なスタイルであったからです。

豊かさ とは、身の回りの些細な物事に対して、意味 を見出す力の中にあると考えています。意味 は、時間軸を伴う物事との関わりによって、人の心の中に刻まれ、一つの場所（住まい）をつくります。現代の 家づくり において、そのような豊かさを実現する為には、いかに、住まい手と作り手との間にある距離 を縮めていくかが求められると考えています。これが、きみづかアーキテクツ が住まい手との 対話 を重視する大きな理由です。

そうやって築かれるひとつひとつの  住まい は、小さく、個人的なものであったとしても、何かのきっかけで外に開き、相対化されることで連鎖が生まれ、やがては、他の人や 地域の豊かさ に影響を与えて行くこともあるかもしれません。逆に言えば、それが、住まい の最小にして最大の潜在力でもあるのです。

きみづかアーキテクツ は、そんな 住まい を中心とした 生活環境の質 づくりに携わる 建築士事務所 の一つとして、今後も地道に活動を続けて行きたいと考えています。