Villa Cocoro 作庭 
2008
静岡県

このプロジェクトは、Villa Cocoroの設計後に、その作庭のアウトラインを、木材や石の廃材を用いた造作によって計画したものです。

Villa Cocoroの濡れ縁から広がる谷側については、もともとあった数本の梅の木と地形のコンタを頼りに通路デッキを配し、小川を望む休憩デッキへと導く骨格に沿って、時間を掛けて植栽を施していくというプログラムを提案しました。植栽はシークエンスを配慮した中低木による方向付けを行い、具体的な樹種は植木職人の裁量によって選択されています。

竣工後2年程度で、大分緑が馴染み、廃材の風合いが現れました。廃材は、将来周辺に生い茂るであろう 草木と入れ替わりながら、徐々に地面に帰り、最終的にこれらの骨格は、図から地へ変化していくことになります。

朽ちることがあらかじめ想定れたデザインは、 計算された小奇麗な納まりを図面化するのではなく、 大きなイメージと、納まらないように納めるというルールだけを決めた スケッチをもとに、職人達の裁量でつくってもらいました。

また、山側のVilla Cocoroへのアプローチ部分については、廃材としてストックされていた沢田石を贅沢に用いた舗装が、車寄せのための地盤固めとしても一役買っています。将来的にそれらの石は、何か別のプロジェクトに再利用される可能性もあります。つまり、これらは、倉庫の中に置かれた廃材から外構のための舗装材に姿に変えてストックされているとも言えるのです。

一本杉の脇にある大きな石も廃材を転用したもので、アプローチと庭の境界を暗示するためにプロットしたものです。

用途:庭・造作|
デザイン監修:きみづかアーキテクツ

CASE STUDIES

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