K House 
2009
埼玉県

 

鉄骨造3階建ての2世帯住居の最上階を息子世帯用に改修した小プロジェクトです。

孫はかすがいではないですが、息子世帯の子供部屋を下階親世帯エリアに配し、最上階に充実した共用部を設えるという構想のもと計画されました。

既存平面は暗い中廊下の周りに複数の個室を配した構成でしたが、浴室沿いだけ原型を留めたリネンスペースとした他はすべて撤去し、オープンキッチンを含むLDKに模様替え、個室としては主寝室だけを残しています。

オープンキッチンは、既製品とカウンター造作を組み合わせることで、フルオーダよりも安価にオリジナルの環境を実現し、TV台はクライアントによるDIYによってつくられています。

初期段階では、最上階のアプローチ側に対し、ダイニング・キッチンを手前に大きく取り、リビングエリアを奥にすることを検討していました。クライアントの要望から最終的にリビングが手前となりましたが、もう少し、初期案の適性を評価しても良かったのではないかと感じるところがあります。クライアントの決断は、リビングを応接を兼ねた共用と位置づけたことによると思いますが、昔の民家のような個室化したキッチンでない場合、生活の中心はリビングではなく、ダイニング・キッチンとなる傾向が強いことや、頻繁に来客が想定されないライフスタイルの場合、利用率が低いリビングが家の中心に大きく占めるようになってしまう可能性があります。小さな空間であっても、ちょっとした組み合わせの違いが住まいに影響を与えることがあります。逆に言えば、クライアントがその可能性を認識した上で、意識的にうまく住みこなすことができるかが、この住まいの行く末を左右することになるといえます。

用途:戸建住宅|構造:鉄骨造|規模:地上3階建|
改修設計:きみづかアーキテクツ

CASE STUDIES

著作:スミツグイエ 
東日本大震災からの古民家復興

とくラボ 
2016-in progress

Azito
2015

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仙台・住み継ぐ家 イグネ復興計画
2014–2016

家を生み出すチカラ展 by Kmizuka Architects

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2012

Garden Spa #2 by by Kmizuka Architects

Garden Spa #1
2011

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Garden Spa #2
2011

M house by Kmizuka Architects

M House
2011

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2008-2009

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Y House
2007-2008

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2007-2008

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2007

insurance bank prototype #1 by Kmizuka Architects

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2007

insurance prototypes concept by Kmizuka Architects

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2006