用途:宿泊施設|構造:在来軸組構法|規模:平屋建て|
改修設計・監理:きみづかアーキテクツ
Azito 遠くの海と繋がる 外観なき別邸
2015
静岡県
Azitoは、廃屋を改修した一棟貸しの別邸です。敷地は遠方に海が望める傾斜地に位置しています。
外観はほとんど人目につかないことから、隣地にある本館から本施設内部へと至るまで、来訪者目線の身体性のみに焦点をあてた計画となっています。つまり、実質上、外観の無い家のようなものです。
隣地からの細長いアプローチの末、あえて、斜めに建物内部に切り込む動線を設け、玄関から谷側の窓へと近づくにつれて遠景の海がスライドしながら視界に入って来るようなシークエンスを設定しています。また、この別邸に至るまでの長くゆったりとしたアプローチとは対照的に、玄関を抜けた後は、遠景を取り込むフルハイト窓が逆パースを介して出迎えるといった、スケール感や距離感の工夫によって非日常的な感覚をつくりだしています。
さらに、この別邸の見せ場でもある半露天風呂では、オリジナルの自湯口という小さな仕掛けによって、湯船につかりながら遠くの海を望む際、物理的な距離を超えて、海水が直接湯船に注がれているかのような感覚を生み出しています。
用途:宿泊施設|構造:在来軸組構法|規模:平屋建て|
改修設計・監理:きみづかアーキテクツ
CASE STUDIES
Insurance Bank Prototype #2
2007
Insurance Bank Prototype #1
2007
Insurance Bank Concept
2006