耐圧盤コンクリート打設

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先日、施工者より送られてきました、耐圧盤コンクリートの1回目打設状況の写真です。

今回は段差があるので、耐圧盤は2回に分けて打ちます。この後にメインの耐圧盤を打ち、内部の型枠を完成させて、立ち上がりの打設へと進みます。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

これはスランプ値の確認写真です。今回は基礎コンクリートのスランプ値を15㎝で指定していますので現場搬入時に確認してもらっています。スランプ値は、小さなほど密実なコンクリートということになります。スランプ値は通常、15㎝と18㎝を使い分けて設計します。たかだか3㎝の差ですが、強度的には同じであっても、密実であるほど防水性が高くなり、中性化も遅らせることが出来ます。一方で、スランプ値が小さいということは、流動性が低くなるので打設はしにくくなります。そのような理由から、地面に接する基礎や地下躯体には15㎝、上部躯体には18㎝とすることがよくあります。もっとも、木造の基礎程度だと18㎝でやってしまう場合も多いですが、今回は15㎝で指定しています。

何気なく打設されていますが、ここに至るまでには、事前にJIS認定工場である生コン業者から配合計画書を提出してもらい、設計の仕様と合ったものが計画されているかを確認しています。また、打設後には納品書を提出するよう指示しています。圧縮強度試験については、構造計算を要さない木造2階建ての場合は義務付けられていませんが、今回は、メインの耐圧盤打設時の時にサンプルを採取し試験を行うことを構造設計者と取り決めています。ちなみに、今回設計基準強度は24N/mm2ですが、品質管理強度として+3、冬場の温度補正として+3となり、30N/mm2で配合計画が行われています。