計画地:静岡県
用途:宿泊施設
構造・規模:木造2階建て
床面積:118m2
移築古民家を再利用した一棟貸しの別邸です。
既存の架構の中から抽出したスペースの特徴にあわせて提案したいくつかの“間”とその機能が 、一つ屋根の下、緩やかな境界を保ちながら共存しています。
新しい造作は、既存の古材を出来るだけありのままに尊重する中で、表層的な古民家調装飾を施さないシンプルな構成を採用した上で、墨漆喰はやオイルステインなどの仕上げによって新旧の境界をぼかし、馴染ませています。
人と建物の最も大きな接点となる床は、ちょうな掛けフローリングやルーバー床といった、凹凸感を基調としながら、竹や石、タイルといったフラットな質感をアイランド状に配置することで、“足触り”を意識した仕上計画がなされています。
Photo: Jimmy Cohrssen, Kimizuka Architects (4右, 7, 11)