計画地:東京都
用途:専用住宅
構造・規模:木造3階建て
床面積:122m2
環状線にほぼ面しオフィスビルや木賃アパートも隣接する周辺状況から、 “囲ってくり貫く”というシンプルなルールのもと、騒音やプライバシー対策をとりつつ、 必要な光、風、緑、空を獲得することを目指しました。
外観の閉じた重たい印象とは対照的に、玄関を入ると常に視線の先 の開口部から差し込む光に導かれ、最上階で光に包まれた真っ白な子供部屋に辿りつく構成をとっています。 これらの光は、モダンな枠組みの中にある左官や釉薬、オイルステインが織り成す“斑”との相乗効果で、独特の風合いと手作り感を生み出し、生活の中で生じる様々なノイズを吸収することを期待しました。
また、クライアントの描いた絵を飾ったギャラリーハウス構想もあるこの家は、来客時などに必要に応じて生活雑貨を収納するための 十分なスペースが確保されています。
Photo: Makoto Yasuda / Nakasa&Partners