計画地:東京都
用途:専用住宅
構造・規模:木造2階建て
床面積:129m2
建替えを期に同居することになった孫家族とその祖母の家。
色や明るさに拘る世代と、方位や位置、記憶に拘る世代。
互いに違う尺度を持ちながらも、共に価値を見出すこととなった“光井戸”。
それは、孫家族にとっては内部空間を明るく照らすものであり、祖母にとっては建替え前の中庭の記憶でした。
この家は、そんな“光井戸”を家の中心に据え、建て替え前と同じ位置に据えた祖母の間を基点に、 螺旋状にプランを展開することで計画されました。
時間の経過と共に、この“光井戸”が、二つの世代が共有する「場」から、意味を共有した「場所」へと育まれることを期待して。
Photo: Kimizuka Architects