計画地:神奈川県 用途:店舗兼用住宅 構造・規模:木造2階建て 床面積:128m2
子供を抱えるクライアント家族の住まいに、彼らが経営する事業のオフィス兼サロンを併設した郊外型Sohoです。 働くという行為は社会との関係を構築する行為ですが、 これまで、ベッドタウンに展開する郊外型住宅は、働くことと住むことを分離することを前提に、 社会から隔離された閉じた箱として計画されてきました。 一方、インターネットをはじめとする情報インフラの発達は、住宅の自閉性とは無関係に個と社会を結び付け、 そこで生じた新たな類のコミュニティが、現実の人と人との繋がりに発展しています。 このSohoは、住まい手にとって、“働く場”に、ネットショップが扱う商品をきっかけに生まれたコミュニティの“集いの場”を併設することで、 住宅の自閉的な殻を破り、次世代型の個と社会の関係を育む場として、 公私、内外、親子等、様々な次元の境界が曖昧に連続するライフスタイルへの挑戦です。
Photo: Makoto Yasuda/ Nakasa&Partners, Y Osawa (9右), Kimizuka Architects (9左)