少し前になりますが、お施主さんから子供部屋の写真が届きました。
設計当初は、お子さんたちがまだ小さかったので、将来的な柔軟性も考慮し、日当たりや風通しが最も良い最上階のワンフロアを、落書きもOKな、白いキャンバスのようなプレイルームとして計画していました。
そんな子供部屋にも、新しい勉強机が置かれるようになりました。壁には名前のイニシャルをつけた手作りネームプレートも貼られています。これからも少しずつお子さんたちの成長に応じて、置かれるモノの種類や置き方、そして使われ方が更新されていくことでしょう。
時間の経過と共に、住みこなされていく家は、常に新鮮に映ります。
住宅は、新築時にあれもこれもと全てを揃えてしまわなくても、大きな骨格と、ライフスタイルのヴィジョンさえしっかりと計画に反映していれば、徐々に手を入れたり工夫をしていくことで育っていきます。
僕らのような建築設計事務所を窓口とした家づくりの特徴は、即席で建物を建てるための設計ではなく、建主との一対一の対話に時間を掛け、しっかりと育っていく、固有の「苗」をつくるプロセスにあると思います。
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