最後の追い込み

OLYMPUS DIGITAL CAMERA内装下地張り前の報告以降、長らく更新しておりませんでしたが、現場は着々と進んでおり、既に足場は外れています。

このブログは監理報告書の補足ブログなので、意図的にデザインのことや、観念的な話は控えてきました。しかし、実際の現場では、性能や品質の設計監理だけを淡々と行っているわけではもちろんありません。でなければ、最終的に出来上がる建築物自体も魅力あるものにはならないからです。このブログで扱ってきた話は、その意味では極めてベーシックで客観的な部分、汎用性のある部分であったかもしれませんが、より本質的なことというのは、実はまったく別のところにあったりするのです。

さて、現場では、建主や施工者と行ってきた多岐にわたる様々な次元の打ち合わせ、そして、自分自身の頭の中で試行錯誤してきたことの結果が、少しずつ具体的な一つの姿として表れ始めてきています。建築というのは本当に、さまざまなレイヤが織り重なって生じる一つの現象なのだと感じる瞬間でもあります。

写真は、ちらっとその外観を覗いたところです。これでけではわからないと思いますが、いずれ、竣工写真をアップするまで、その全貌はお預けにしておきます。